白血病をやっつけてめっちゃ元気に生きてるおっさんブログ

骨髄性白血病(CML)、急性転化、皮膚浸潤、同種造血幹細胞移植について

退院二日前、歩行不可能になる。

気になるシコリに皮膚生検。

以前から気になっていた左脛のシコリの様な腫れ。
これについて当初、担当医師は「関連性がないとは思う」とのことであったが皮膚浸潤の可能性がないとも限らないとのことで皮膚生検を行うことになった。

浸潤(しんじゅん)
がんが周囲に染み出るように広がっていくことです。
-国立がん研究センター用語集

白血病のがん細胞は骨髄の中が一番居心地が良いのに、髄外に出てくるというのはあまり良いことではないらしく。浸潤が現れるというのは色々と厄介らしい…。

皮膚生検…。
「えっ!また骨に5mmのストロー刺すんですか?」
しかもスネは流石に痛いんじゃないかなぁ。かの弁慶がボロ泣きする箇所ですよ。

シコリの場所は二箇所あった。
採取は一箇所で良いと懇願したのに「まぁまぁ念のため♪」と笑顔で二箇所取られる。
※当然麻酔ありなので、痛みはゼロです。

詳しい結果が出るまで2週間ほど掛かるとのこと。
退院までに結果が出るかな?どうか何でもありませんようにと願う。

退院2日前、お尻の腫瘍破裂、歩行不可能に

皮膚生検から一週間程が経ち、退院まであと2日となった。
この日は右足全体が妙に痛く、朝から歩くのがちょっと辛かったため歩きはじめの赤ちゃんよろしく歩行器を借りて移動していた。
トイレで鏡を見ると、右のお尻だけが明らかに大きく腫れている。
前日、何気なく行ったストレッチが原因なのだろうか?

椅子に座ることすら難しく、僕は歩行器に寄りかかりながら、見舞いに来てくれた妻と子供、義妹とロビーで話をしているうちにどんどんと脂汗が滲み出てきた。
歩行器に身を任せて立っていることすらとても大変なのだ。

「ごめん、ちょっともう辛いから部屋に戻るね」
と言って一歩踏み出したところで右足に激痛が走り、もうそれ以上歩くことが出来なくなった。
近くにいた看護師さんがストレッチャーを持ってきて下さったのだが、どんなに低くしても乗ることが出来ない。
右足を1mmも動かすことが出来ないのである。
「これはマズイ!!」

試行錯誤の末、【車椅子に逆向きに乗る】という、端から見れば病院内で車椅子で遊んでいるおっさんにしか見えない究極の荒業を編み出し、なんとか部屋に戻ることが出来た。

原因はと言うと、どうやらずっとお尻にあった腫瘍が何気なく行ったストレッチにより破裂し、あげく出血してしまったらしいのだ。
腫瘍というのはかなり脆いらしくストレッチなどを行うことで簡単に破れてしまうらしい。
この激しい痛みは寝返りやベッドの昇降すら困難なほどに辛く、そして長い長〜いものとなるのである。

当然、退院などもっての外となるのであった。