白血病をやっつけてめっちゃ元気に生きてるおっさんブログ

骨髄性白血病(CML)、急性転化、皮膚浸潤、同種造血幹細胞移植について

移植から5ヶ月、味覚ほぼ戻る!

移植からまもなく150日

退院後、おかげさまで体は非常に元気だ。
担当医からも「普通の移植患者よりもメチャクチャ回復が早いですね」
とお墨付きをいただけるほど元気なだけに残すところはおいしく食事をすることだけである。

移植後120日くらいまでは、本当に辛かった。
2月に入ってようやくお米を食べる気になり(それでも食べた瞬間にまずくて後悔したりもした)、150日をまもなく迎える今ではお米にラーメン、少々スパイスの効いたものなども食べたくなり、そして美味しいと感じるようになってきた!!

これまでは主食が鍋やクリーム系のパスタだったのが、好きな食べ物を選び、 美味しく食べられるようになったのは本当に嬉しく思う。
人間の三大欲求のひとつである食欲の重要性に改めて気付かされた。

味覚障害の特徴

抗がん剤投与から一週間くらい
完全に味がわからなくなり、何を食べても泥を飲み込んでいるような感覚

抗がん剤投与から一ヶ月経過
この程度の期間では何も変わらない。
唯一、甘い物なら味が美味しいかなと思える程度。

抗がん剤投与から2ヶ月経過
柔らかい麺類やサンドウィッチ、ブリトーのような軽食なら食べられる。
退院して日常生活に戻る。
しかし味はよくわからない。
唇のしびれもあり、舌触りが悪いものは食べにくい。
麺類やお雑煮が主食。

抗がん剤投与から3ヶ月(90日)経過
ちょうどお正月三が日周辺。
当然おせちなど食べられず。お雑煮や鍋類をメインにチビチビ食べられるくらい。
抗がん剤の副作用である唇のしびれはほぼ無くなった。
しかし肝心の味がまだハッキリせず、醤油や味噌の味がまったくわからない。
塩味に関しては、まずまずと言ったところなので、クリーム系のパスタや
シーフードヌードルなんかはそこそこ味わえる。

抗がん剤投与から4ヶ月(120日)
食欲も出てきて、あれ食べたいこれ食べたいが出てくる。
実際食べると、口の中に銀紙を囓ったような酸味が広がるが、まぁまぁ美味しいなと味がわかるようになってくる。
しかし、この「銀紙を噛んだ風味」がなかなかに厄介であった。
何を食べてもその味の中に含まれる酸味(アミノ酸かも??)が色濃く出てしまうので、お米やスープなど何を食べても酸っぱさを感じてしまうことがあった。
酸味を欲していないのに酸っぱいというのは結構辛いものがある。
試しに食べたお寿司は酢飯が酸っぱすぎて、まだ早かったかなと感じる。

抗がん剤投与から5ヶ月(150日)
来週3月4日で移植からちょうど5ヶ月である。
もう味覚障害はほとんど感じられない。
味を司る味蕾が入れ替わったり、十分に唾液が分泌されてきたのもあるかと思うが、以前より味がハッキリわかるようになったので、薄味でも十分に味わえるようになった。
反面、大好きだった辛いものがダメになってしまった。
というのも舌がお子ちゃまになったというか、敏感になってしまったので、刺激のある物は苦手になってしまったのかも知れない。

長いことタバコの吸い過ぎでバカになった舌がまともになったので、まぁアリなのかなと思う。
いまなら安い食材と高級食材の味覚テストをしたら一流芸人よろしく当てられるのではないかと密かに思っている。

 

味覚障害とその回復に関する記事はネットを探してもなかなか出てこないのだが、一般的には半年から1年で回復することが多いという。
まだ口の中に違和感があったり、食事に制限があるが日々食べたいと思うものを食べ、そして喜べるという幸せに改めて気付かされる日々である。

そんな感じで!!