白血病をやっつけてめっちゃ元気に生きてるおっさんブログ

骨髄性白血病(CML)、急性転化、皮膚浸潤、同種造血幹細胞移植について

いよいよ移植に向けてクリーンルームへ!

最終確認マルク∑(゚Д゚)

骨髄のチェックのためまたまたまたマルクですが、これはもう慣れました。
マルク(骨髄穿刺)の処置についてはこちらで詳しく説明してます♪ dadapichan.hatenablog.com

ささっと終わらせたら、この日のうちにクリーンルームへ移動となった。
予定よりも1日早い、少しでも早くに済ませたかったのでとても嬉しかった。

移植前の打合せ

担当の先生、移植コーディネーターさん、家族とで今後の流れについてのお話を聞く。

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いつもニコニコ優しい先生も、この打合せでは起こりうる全てのリスクについて真剣な表情で説明をして下さった。
移植前処置で投与する抗ガン剤は、まさに「致死量」。
以前の記事でも書いたが、抗ガン剤投与はPCに例えるなら骨髄と言う名のハードディスクを初期化するようなものである。

今日の医学ではバカになった白血球だけを攻撃する手段がないため、正常な白血球もろとも全てゼロ(破壊)する。
白血球が無くなるということは菌と戦うことが出来なくなるため口内炎などの粘膜障害から、敗血症など様々なリスクが考えられる。
これからの季節、インフルエンザにでもかかったらそれこそ一大事だ。
そして、「同種造血幹細胞移植」を終えた後も白血球が増えるまでに数週間かかるため、常に危険と隣り合わせな日々が続くことになる。

白血球が増え、生着してからはドナーの細胞が患者の身体を敵とみなし攻撃をするGVHD】という症状が起こることもある。
※万が一、体内にガン細胞が潜んでいた場合に攻撃してくれるので、ある程度は起きた方が良い症状である。
しかしこれには大小さまざまなリスクがあるため、その全ての可能性を先生は説明する。
医者としては「まぁ大丈夫だとは思いますが…」とは決して言えない死と隣り合わせな内容であった。
移植をするからには覚悟を決めろというわけだ。
ショック慣れしていない母と姉はこの時点でボロボロ泣き始めていたが、もう何を言われても動じなくなっていた僕と妻は静かに話を聞いていた。
どんな時も常に「ありがとう」の心でいるべきなのである。
なぜなら何も起こっていないのだから。

クリーンルーム

クリーンルームとは言え、いわゆるドラマで見るような無菌室とは異なる。
毎日お見舞いに来る人もたくさんいるし、そもそも看護師や先生も外で生活をしている人間なのだ。
極力、外部との接触を抑えウイルスや感染症などのリスクに注意を払っているということに特化しているだけなのだ。
以前の病院では一般病棟の中に何部屋かある準無菌室に入っていたが、ここはフロアまるまる全てが細菌や衛生面などに気をつけている場所となっている。

  • 空調は常に一定の温度。
  • 防塵フィルター交換や掃除が頻繁に行われている。
  • 面会者はうがい手洗いを行い、マスクやエプロンをする必要がある。
  • 全ての水道は滅菌消毒された水が出て、あらゆる場所に消毒剤がある。

こんな感じのフロアだ。
どこかの部屋からずっと苦しそうな深い咳が聞こえる…
よりによって風邪を引いてしまいこじらせてしまったようだ。
「怖すぎるぜ、暇さえあればうがい手洗いだな」と改めて思った。

初日は副作用/合併症予防薬と感染予防薬💊を服用し、いよいよ明日から抗ガン剤による前処置薬投与がはじまる!!
いよいよかー!!!頑張れ俺!!